ゲノム編集で作出した褐変しにくく日持ちするバナナの消費者庁、農水省への届け出完了
トロピック・バイオサイエンス社 2026年4月10日プレスリリース
Tropic’s Non‑Browning Banana Approved in Japan and Brazil
日本農業新聞 2026年4月26日
https://www.agrinews.co.jp/news/index/376958
*補足
果実などは空気に触れると褐変します。その主な原因の一つは、ポリフェノールオキシダーゼ(PPO)という酵素の働きにより、ポリフェノールが酸化されて褐色に変化することです。そこで、このバナナではゲノム編集技術を用いてPPO遺伝子の働きを抑制し、褐変しにくくしています。これによってフードロスが軽減されることが期待されます。
本バナナは、食品としての観点からは消費者庁に、また飼料としての観点からは農林水産省に届け出が行われました。飼料として届け出がなされたのは、食品残渣などが家畜用飼料として利用される可能性があるためです。
このバナナの開発者であるトロピック・バイオサイエンス社は、「生果実および加工品のみを輸入する」との意向を示しています。このゲノム編集に用いられたバナナはキャベンディッシュ種で3倍体であり、果実に種子ができません。さらに生長点も存在しないため、自然環境下で果実から新たな個体が生育することは想定されていません。
以上の理由から、本バナナについては生物多様性確保に関する確認手続きは不要とされています。
