ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモの2回目(秋作)の植え付けを実施

<続報3>

ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモ(バレイショ)の2回目の植え付けが、9月6日に農研機構のほ場(茨城県つくば市)で実施されました。
今回は苗の状態まで生育させたものと、芽出しさせた種イモの2つの状態のバレイショが植え付けされました。

植え付けの様子は、農研機構のホームページで公開されています。

※このジャガイモに関する文部科学省への報告や、これまでの栽培試験の様子は、以下の記事をご参照ください。


<続報2>

2021.08.04

農研機構の圃場(茨城県つくば市)で4月26日に植え付けされた、ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモ(バレイショ)の収穫作業が7月20日に行われました。

このジャガイモの栽培試験は研究目的で実施されているもので、今後、収穫されたジャガイモは調査・解析に使用されます。

収穫の様子は、農研機構のホームページで公開されています。


<続報>

2021.05.14

ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモの栽培試験を開始

ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモ(バレイショ)の植え付けが、4月26日に農研機構のほ場(茨城県つくば市)で実施されました。このジャガイモは、2021年4月5日に研究目的の実験計画報告書を文部科学省へ提出し、受理されたものです。

植え付けの様子は、農研機構のホームページで公開されています。

(2021.05.14更新)

(2021.06.11 更新)


2021.04.09

ゲノム編集技術により天然毒素を減らしたジャガイモの栽培試験が可能になりました

2021年4月5日、理化学研究所は、ゲノム編集技術により食中毒の原因となる天然毒素を大幅に減らしたジャガイモ(バレイショ)について、文部科学省が示した手続きに従って、「ゲノム編集技術の利用により得られた生物の使用等に係る実験計画報告書」(以下「実験計画報告書」という。)を提出し、受理されました。ゲノム編集作物・食品の監督官庁への情報提供・届出は、2020年12月に行われたGABA高蓄積トマトに続き国内で2例目ですが、今回の報告は産業利用ではなく研究利用のためのものであり、研究利用では国内初となります。

ジャガイモに含まれるソラニン・チャコニンなどの天然毒素「ステロイドグリコアルカロイド」(SGA:Steroidal GlycoAlkaloid)は、摂取すると食中毒の原因となる物質です。SGAはイモの緑色部分や芽に多く含まれ、加熱しても毒性が失われにくいことから、長い間ジャガイモの食用利用における問題となってきました。このSGAの量をゲノム編集で減らしたジャガイモを、大阪大学と理化学研究所の研究グループが開発し、圃場での栽培実験に向けた文部科学省への報告が行われました。

今回報告されたゲノム編集ジャガイモでは、SSR2 (Sterol Sidechain Reductase 2)と呼ばれる酵素が機能しないようになっています。SSR2はジャガイモなどナス科植物にだけにあり、植物の細胞膜などに必要なステロールの代謝経路から枝分かれして、SGAの合成を開始する働きを持っています。ゲノム編集ジャガイモでは、このSSR2を働かなくしたため、SGAの含有量が大きく減少しました。

今回のゲノム編集ジャガイモの文部科学省への報告は、研究目的の野外栽培実験を行うためのものです。食品や飼料としての利用に向けた厚生労働省や農林水産省への届出はまだ行われておらず、すぐに流通段階へと進むわけではありません。今回の報告により、このゲノム編集ジャガイモがカルタヘナ法の規制対象には該当しないことが確認されましたが、栽培実験を行える場所は栽培実験計画書に記載された圃場のみとなります。今後、このゲノム編集ジャガイモの生育特性を評価するため、茨城県つくば市にある農研機構の圃場(約2 アール)で、2021年4月下旬から2022年1月にかけて栽培実験が行われる予定です。

※2021.4.12 一部追記:農研機構における栽培実験に関する情報などを追加しました。

※2021.4.15 用語等を一部訂正いたしました。

【参考リンク】(外部リンク)

【関連記事】(内部リンク)

ゲノム編集技術を利用した食品・生物に関する取扱いルール
GABA高蓄積トマトに関する記事

(国産ゲノム編集生物)